梅干しのカビ対処法は、「カビ部分を取り除く」か「梅酢を煮沸で消毒」が良いです。
カビの見分け方は「ふわふわしている」・「やわらかそう」という見た目で、判断できます。
また、「白いつぶつぶしたもの」が梅についている場合「お湯につけても消えない」なら、カビです。
白い・黒カビは毒性なので、ご注意ください。
カビ防止は「塩分濃度を20%以上に調整する」と良いでしょう。
今回は、「梅干しのカビ対処法。煮沸で解決できるかも?カビの見分け方と白い・黒カビについて、カビ防止は塩分濃度?」についてご紹介致します。
カビ対処法は煮沸?
カビ対処法は、「梅酢」を煮沸消毒するといいそうです。
梅干しのカビを見つけたら、すぐに広がってしまうので「素早く処理すること」が鉄則ですよ。
梅干しのカビは、以下の手順に沿って対処しましょう。
- 「カビ部分の梅」と「その周りの梅」を取り除く
- 梅酢を煮沸消毒する
- 「梅」を一つずつアルコールや焼酎で消毒する
- 「容器」の消毒をする
- 梅酢が冷めたら、「塩」を加えて「梅」を戻す
「梅酢全体」にカビがあるようでしたら、取り除けませんので残念ですが「すべて処分」した方がいいでしょう。
手間のかかる「梅干し作り」ですが、これも手作りの醍醐味です。
ぜひ、暑い夏のお供に、おいしい梅干しを作ってくださいね。
カビの見分け方
カビの見分け方は、「ふわふわの質感かどうか」です。
カビの見分け方を詳しく
「ふわふわ」「やわらかそう」この質感こそが、カビです。
「白いつぶつぶしたもの」が梅についている場合、それは「塩」ですよ。
「見た目では分からないなー」という場合は、「お湯につける」ことをおすすめします。
塩はお湯に溶けますが、「カビは溶けない」ので、試してみてくださいね。
梅干しのカビの発生原因
梅干しを漬ける時のカビ発生原因は、こちらの4つです。
- 漬ける「梅」に水分が残っていた
- 漬ける容器・道具に水分が残っていた
- 漬ける容器・道具の消毒が不十分だった
- 漬ける「塩」が足りなかった
梅干しを作るときは、水分・塩分・消毒といった充分なカビ対策をして漬けてくださいね。
白いカビ・黒いカビについて
白カビ・黒いカビは、「毒性」があるので気を付けましょう。
白カビについて
白カビは「食べ物全般」に多く発生するもので、「コウジカビ」と言います。
白カビは「梅」にもつきやすいんです。
白いふわふわしたもので、「毒性」がありますよ。
消して口には入れないようにしましょう。
黒カビについて
「黒カビ」は、梅にできる「黒いテンテン」のことで、「ペニシリウム」と言いますよ。
「青カビ」とも言われ、ブルーチーズを作るときにも使われるものですが、注意が必要です。
「黒カビ」は、下痢・嘔吐の原因になる「毒性があるもの」なので気を付けましょう。
梅干しを作るときには、「ホコリ」「汚れ」もカビの発生原因になるんです。
「清潔な環境」「密閉容器」で、梅干しを作るようにしましょう。
ピンク色は?
ピンク色は、「梅を腐らせる赤カビ」です。
ピンク色は、白米などに生える「赤カビ」と同じで、「フザリウム」というものですよ。
「塩分濃度の低いものを長時間放置する」と出てきますので、食べる際は注意しましょう。
梅にカビが発生しやすい環境
梅にカビが発生しやすい環境は、こちらです。
- 湿度70%以上であること
- 気温20度~30度
- カビにとっての栄養(ホコリ・汚れ)
生の梅の出回る時期は、「ジメジメした」5月・6月の梅雨です。
「風通しの良い」「暗いところ」「冷えたところ」で保管を、意識してくださいね。
梅干しにカビが生えると不吉?
「梅干しにカビが生えると不吉」というのは、昔から言われている「迷信」です。
「梅干しの管理がおろそかになっている」から、「家庭のこともおろそかでしょう」と昔から伝えられているそうですよ。
もしかしたら、「梅のことまで手が回らない状態」なのかもしれませんね。
なにごとも「いい塩梅」がいいですよ。
「休憩する時間を取ろう」と、梅干しのカビを見つけた時は、一息つくのもいいですね。
カビ防止は塩分濃度の調整
カビ防止は塩分濃度を、「20%以上に調整するといい」そうですよ。
「高血圧だから塩分を控えよう」などと、塩を少なくして梅干しを作る人がいるそうです。
せっかく梅干しを自作するなら、「しっかり梅を塩に漬ける」「塩分濃度は20%以上」に調整して、カビができないようにしましょう。
「梅干しの塩分がどうしても気になるんです」という場合には、「塩抜き調整」をしてから食べればいいんです。
梅干しの塩抜き方法
梅干しの塩抜き方法を、詳しくお伝えしますね。
梅干しの塩抜きに必要なもの
梅干しの塩抜きに必要なものは、こちらです。
- 塩分濃度20%前後の「梅干し」
- 水(水道水かミネラルウォーター)
- ボウルやお椀などの容器(アルミ製のものは使用しない)
梅干しの塩抜き方法
梅干しの塩抜き方法は、以下の通りですよ。
- あらかじめ用意した容器に梅干しを入れ、「梅干し1:水4」の比率で水を注ぐ。
- 梅干しを水につけた状態で「7〜8時間ほど」置く
- ザルにあげて、しばらくそのまま
- 梅をキッチンペーパーで「やさしく」拭く
梅干しの塩抜きはカンタンにできますが、「消費期限が短くなる」というデメリットもあります。
塩抜きをした梅干しは「なるべく早く食べること」をオススメします。
梅干しの「体にいいこと」
塩分が高そうな梅干しですが、期待できる「体にいいこと」を最後に、お伝えしますね。
- 梅の「クエン酸」がドロドロの血液を酸性→弱アルカリ性にしてくれる
- 梅の「バニリン」が脂肪細胞の増幅を抑制してくれる
- 梅を食べるときに「唾液」が多く出て、食欲増進させてくれる
- 梅の「抗酸化作用」で、卵子の老化を抑制・女性ホルモンの分泌を促す
- 梅の「カテキン」で、腸を整える効果
「水分・塩分・消毒」といった充分なカビ対策をして、「体にいい梅干し」が作れるといいですね。