化粧品は冷蔵庫に入れるべきではありません。
正しい保管方法は、「日差しや高温多湿を避けた風通しの良い冷暗所に保管」すること。
保管の温度は「15～25℃前後」、または「10℃前後」くらいの化粧品もあるようですね。
夏の保管方法は「直射日光を避けた温度変化の少ない場所に保管」するのがおすすめです。
化粧品専用の冷蔵庫は、「小型でおしゃれな形が多い」様子。
詳しくご紹介します。
化粧品は冷蔵庫に入れるべき？
化粧品は冷蔵庫に入れるべきではありません。
冷蔵庫に入れて保管した方が長持ちするイメージをお持ちの方や、冷たい化粧水ですっきりしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ですが、冷蔵庫での保管は品質管理の面からNG。
冷蔵庫に入れるとどうなってしまうのか、ご紹介します。
化粧品を冷蔵庫に入れるとどうなる？
化粧水や乳液・美容液など、化粧品の種類ごとに変わってくるので、それぞれご紹介します。
化粧水
化粧水は冷蔵庫に入れると「結晶化」してしまうみたい。
結晶化してしまうと透明な液体から濁った色に変わってしまいます。
結晶化された化粧水は、有効成分が固まってしまって効果を発揮しなくなったり、結晶化した部分がお肌を傷つけてしまいます。
せっかくの化粧水が台無しなので冷蔵庫に入れるのは控えたほうがよさそうですね。
もし今冷蔵庫に入れている方は、常温に戻しておくと結晶はなくなります。
ただし繰り返すと品質の劣化につながってしまうのでご注意ください。
乳液や美容液
乳液や美容液を冷蔵庫に入れると「分離」してしまう可能性があります。
乳液や美容液は、水分と油分が混ざりあって乳化したものです。
乳化とは、水と油という通常では混ざらない成分を無理やり混ぜ合わせた状態のこと。
つまり、通常の状態でも徐々に分離していきますが、急激に冷やすなどの温度変化を与えるとさらに分離する速度が速まってしまいます。
乳液や美容液が分離してしまった場合、私たちの力では元の乳化状態に戻すのは難しいです。
冷蔵庫に入れてしまわないよう、ご注意くださいね。
口紅やファンデーションなどのメイクアップ用品
メイクアップ用品も冷蔵庫に入れると「分離」してしまいます。
口紅やファンデーションなども、油分や水分を両方含むものが多いみたい。
そのため、冷蔵庫に入れることで分離してしまいます。
口紅などは、夏場溶けやすくなってしまうので冷蔵庫に入れてしまいがちですが、冷蔵庫に入れず保管がおすすめです。
化粧品の正しい保管方法
化粧品は「日差しや高温多湿を避けた風通しの良い冷暗所に保管」するのが正しい方法です。
直射日光が当たる場所や、湿度の高い場所はNG。
また、先ほどもご紹介した通り、化粧品は温度変化に弱いものですので、「一年を通して温度変化が少ない場所」がベストです。
直射日光を避けている方は多いかもしれませんが、洗面所やお風呂の近くなど湿度の高い場所においている方が多いのではないでしょうか。
そういった環境は湿度が高いだけでなく、風通しも悪い場所ですので保管にはあまり向いていないみたい。
風通しの良い場所への保管が難しい方は、密閉空間に置かないなど、少し置く場所を工夫してみてください。
保管の温度はどれくらいが良い？
保管の温度は15～25℃前後がいいみたい。
ものによっては10℃前後が適切なものもあります。
冷蔵庫だと3～4℃の環境が多いので、冷蔵庫で保管が向いていないことが分かりますね。
化粧品の基本的な保管条件に、冷暗所での保管が挙げられます。
冷暗所とは、人が生活する温度帯を想定した15～25℃ぐらい。
そのくらいを想定して化粧品は設計されています。
とはいっても、夏場は30℃以上になる日本では、夏に温度を維持するのは難しいですね。
そこで、次の項目で夏のおすすめの保管方法をご紹介します。
夏の保管方法は？
夏の保管方法は「直射日光を避けた温度変化の少ない場所に保管」するのがおすすめ。
特に夏場におすすめなのは、「発泡スチロールの中」での保管です。
これまでご紹介してきた通り、化粧品は温度変化にとても弱いものです。
そのため、クーラーや暖房など、温度変化が起きやすい環境はあまりおすすめできません。
発泡スチロールの中は、外気の温度変化の影響を受けにくい状態です。
そのため、急激な温度変化を与えず保管することができます。
また、発泡スチロールの中に保冷材を入れて温度を調節すると適切な温度に保つことも可能ですね。
ただし、発泡スチロールの中は外気の影響を受けにくい分、風通しの悪い環境です。
発泡スチロールに入れて保管する際には、定期的に発泡スチロールから出し、密閉状態で長い間保管することを避けて使用しましょう。
化粧品専用の冷蔵庫があるらしい
化粧品専用の冷蔵庫があるみたいです。
美容大国の韓国や欧米では、近年当たり前になりつつある「コスメ専用冷蔵庫」。
様々な専用冷蔵庫が登場していますが、通常の食品用冷蔵庫より設定温度幅が広いものが一般的です。
また小型のものが多く、扉に鏡がついていたり、ピンク色でかわいい装飾が施されていたりとおしゃれでテンションが上がる設計のものが見られます。
アマゾンでも取り扱いが多くありますので、求める方も増えてきているのかも。
冷温機でも代用可能？
冷温機でも代用可能です。
少しずつコスメ専用冷蔵庫の認知度も上がってきているみたいですが、ご自宅に冷温機をお持ちの方は冷温機でも代用可能です。
冷温機とはドリンクなどを、夏場は保冷・冬場は保温することができる機械。
設定温度幅が広いので、化粧品に適した温度帯に設定すれば、化粧品の保管に使えます。
ただし食品と一緒に入れる場合は、誤飲してしまわないよう十分ご注意ください。
夏場は特に化粧品の保管に困ることも多いですよね。
ぜひ参考にしてみてください。
