梅干しを干した後の保存方法は、「そのまま空の密閉容器に入れて、風通しの良い日陰で1年熟成」が基本。
ハチミツ漬けのやり方は、「干し梅を塩抜きしてハチミツ液に浸しておくだけ」で簡単です。
梅酢に戻すと色鮮やかでジューシーな梅干しになりますが、酸味が増します。
カビの対処法は、「カビ部分を取り除き煮沸消毒」か「毒性のあるカビなら全て捨てる」こと。
塩吹く原因は塩分濃度が高いからで、品質に問題はありません。
今回は「梅干しを干した後の保存方法。ハチミツ漬けのやり方も、梅酢に戻す方が良い?カビの対処法と塩吹く原因など」を詳しくご紹介します!
保存方法
保存方法は、「そのまま空の密閉容器に入れて、風通しの良い日陰で1年熟成」が基本。
干した後のカラカラな状態でも、密閉容器に入れておくことで自然としっとりしてきます。
完全に抜け切れていない水分が、時間をおくことで出てくるからです。
一緒に入れる赤しそも、カラカラに乾いた状態で同じ容器に投入してOK。
風通しの良い日陰で、1年ほど熟成させると美味しい梅干しの完成です。
お好みですが、3年熟成させるとより味わい深くなりますよ。
ちなみに入れる密閉容器は、梅干しの酸で溶けない「ガラス・甕(かめ)・琺瑯(ほうろう)」製であることが必須。
自家製梅干しの基本の保存方法は、干した後そのまま密閉容器に入れておくだけ。
簡単なので、ぜひやってみてくださいね。
はちみつ漬けのやり方
はちみつ漬けのやり方はこちら。
材料
- 干し梅 10粒
- 水(塩抜き用) 梅干しの重さの4倍
- はちみつ 100g
- 水(調味用) 50cc
手順
- プラスチックかガラス製のボウルに干し梅と水を入れ、7~8時間放置して塩抜きする
- 水から干し梅を取り出し、水気をきる
- はちみつ100gと水50ccを鍋に入れて火にかける
- 沸騰したら火を止め、冷ます
- 塩抜きした梅を密閉保存容器に入れ、上から4を注ぐ
- 2~3日冷蔵庫で寝かせたら完成
梅干しの酸味をマイルドに仕上げたい人におすすめします!
金属製のボウルは、梅干しの酸で溶けるため使用NG。
塩抜きの際は、プラスチックかガラス製のボウルを使用してください。
普通の梅干しよりも塩分が少なく傷みやすいので、なるべく早めに食べきること。
できれば、「一度に食べきれる量をこまめに作る」と良いでしょう。
はちみつは後入れしても良い?
後入れしても良いです。
「甘さが足りないかも?」とか「もう少し入れたいな」ということも、ありますものね。
後入れするなら、よく馴染ませてください。
干した後は梅酢に戻す?
干した後、梅酢に戻す方法でも作れます。
梅酢に戻すと、色鮮やかでふっくらジューシーな見た目になります。
ただし、酸味が増すため酸っぱいのが苦手な人には向きません。
梅酢に戻す方法の手順はこちら。
- 干した後の梅干しを空の密閉容器に入れる
- 上から梅酢を注ぐ
- フタをして風通しの良い日陰で熟成させる
梅酢に戻す場合、熟成期間は長め(3年ほど)がベター。
酸味のカドが取れ、食べやすくなりますよ。
柔らかくてみずみずしい梅干しが好みの場合は、梅酢に戻す方法でやってみてくださいね。
カビの対処法はこちら
- カビ部分を取り除く
- カビが生えて傷んでいる梅は捨てる
- 梅酢を再度、煮沸消毒する
- カビが全体的に生えている場合は、梅も煮沸消毒する
保存の際に白いフワフワとしたカビを見つけたら、上記の方法を試しましょう。
ただし、ピンクや黒い色のカビは毒性を持つ場合があります。
色のついたカビが生えていたら、ためらわず廃棄してください。
カビが発生する原因
カビが発生する原因は、以下が考えられます。
- 密閉容器が充分に消毒できていない
- 湿度の高い場所で保存している
- 塩漬けの際の塩分濃度が足りない
容器や手を清潔に保ち、風通しの良い日陰で保存しましょう。
また、梅干しの塩分濃度が15%以下だとカビが発生しやすくなります。
塩漬けの際の塩分濃度にも気をつけてくださいね。
塩吹く原因は?
塩吹く原因は、塩分濃度が高いから。
塩吹きは、梅干しの中の塩分が吹き出し、結晶化する現象です。
塩漬け時の塩分が多ければ多いほど、梅から塩が出やすくなります。
よく起こる現象ですので、品質に問題はありません。
特に取り払う必要もなくそのまま放置でOK。
塩分濃度が高くても、長期間熟成させればマイルドになるので安心してくださいね。
塩吹きと白カビの見分け方
白カビとの見分け方は、ぬるま湯に浸してみること。
ぬるま湯で白いものが溶ければ塩、溶けなければカビです。
カビの場合は、もったいないですが処分しましょう。
塩だと確認できたら再び干し直せばOK。
念のため水気を拭き取り、梅酢か焼酎で洗ってから干し直すと安心です。
自家製梅干しを美味しく仕上げるためには、干した後の保存方法が肝心。
基本は、そのまま密閉容器に入れて熟成させるだけ。
甘いのがお好みならハチミツ漬け、酸味が平気なら梅酢に戻してふっくらと仕上げるのもおすすめです。
自分好みの梅干しになるよう、工夫してみてくださいね。