ゆうちょ銀行の窓口でお金を引き出す場合、引き出し手数料はかかりません。
また、窓口での引き出しにおいて、限度額(上限金額)というのは基本的にはありません。
ただし、200万円を超えるような高額な引き出しをおこなうと、「大口の取引」とみなされて目的等の申告を求められる場合があります。
窓口での硬貨の取引は50枚までは無料でおこなえますが、硬貨の種類や枚数を指定して51枚以上の取引をおこなう場合には、枚数に応じて手数料が発生します。
また、ゆうちょ窓口で引き出しをおこなう場合に、通帳は必須です。
そのほかに必要なものとしては、届出印と本人確認書類の2つがあります。
窓口での引き出し方は、次のとおり。
- 払戻請求書に必要事項(住所・氏名・引き出す金額など)を記入
- 口座開設時に登録した「届出印」を押す
- 通帳と一緒に窓口に出す
このように、いたってシンプルな流れです。
今回の記事では、「ゆうちょ窓口でお金を引き出す際のさまざまな疑問」について詳しくご説明するとともに、「窓口でのお金の引き出し方」についても解説していこうと思います。
窓口の引き出し手数料
ゆうちょ銀行の「窓口」でお金を引き出す場合、引き出し手数料はかかりません。
また、ゆうちょ銀行の店舗内や郵便局のなかに設置されている「ゆうちょATM」でお金を引き出す場合も、手数料は無料です。
ただし、駅やショッピングセンター、ファミリーマート等に設置されているATMに関しては、以下のように手数料がかかります。
平日 | 土曜日 | 日曜日・休日 | |||
8:45~18:00 | 左記以外の 時間帯 | 9:00~14:00 | 左記以外の 時間帯 | 終日 | |
ゆうちょATM (駅・ショッピングセンター・ファミリーマート等に設置しているもの) | 無料 | 110円 | 無料 | 110円 | 110円 |
ここでは、「ゆうちょ窓口での引き出しに手数料はかからない」ということを覚えておきましょう。
限度額は?
窓口での引き出しにおいて、限度額(上限金額)はありません。
ただし、200万円を超えるような高額な取引をおこなう際には、窓口の係からの声掛けがあったり目的等の申告を求められたりすることも。
これは「取引時確認義務」という法律にのっとった作業で、近年横行している特殊詐欺の被害を防ぐ目的でおこなわれています。
「ゆうちょ窓口での引き出しに限度額(上限金額)はない」と覚えておけば、まとまった出費にも安心して対応できますよ。
硬貨も取り扱ってる?
もちろん、硬貨も取り扱っています。
窓口での硬貨を用いた取引は、50枚まで無料でおこなえます。
ただし、硬貨の種類や枚数を指定して払戻し等の取引をおこなう場合には、以下のように手数料が発生するため注意が必要です。
合計枚数 | 金種指定料金 |
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
また、1,000枚以上の取引に関しては、500枚ごとに550円が加算されます。
さらに詳しく知りたい場合は、ゆうちょ銀行のホームページ内の「お知らせ(金種指定料金の新設)」から確認できますよ。
このように、ゆうちょ窓口では「硬貨の取り扱いもある」ということを頭に入れておいてくださいね。
通帳は必須なのか
ゆうちょ窓口でお金を引き出す場合、通帳は必須です。
その他に、口座開設時に登録した「届出印」と、本人確認書類も必要となります。
本人確認書類として認められるのは、次のようなものです。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート など
顔写真のない健康保険証などは、別で書類が必要になる場合もあります。
ゆうちょ窓口でお金を引き出す場合に通帳は必須なので、くれぐれも忘れないようにしてくださいね。
引き出し方
窓口での引き出し方は、いたってシンプルです。
窓口での引き出し方
引き出す時の流れは、以下のとおり。
- 払戻請求書に必要事項(住所・氏名・引き出す金額など)を記入
- 届出印を押す
- 通帳と一緒に窓口に出す
払戻請求書に記入するのは、次のような内容です。
- 住所
- 氏名
- 引き出したい金額 など
聞かれるのは簡単なことだけなので、「初めてお金を引き出すんだけど…」という時でも気負わなくて大丈夫ですよ。
ゆうちょなら全国どこからでも引き出しが可能
ゆうちょ銀行には「口座店」という考え方がありません。
一般的な銀行では、「通帳を作った銀行でしか、その通帳を使っての取引ができない」ということがありますが、ゆうちょ銀行にはこの支店ごとの縛りがないのです。
つまり、「日本中のどのゆうちょ窓口からでも引き出しが可能」ということ!
これなら、急な出費にも慌てることなく対応できるので、大変ありがたいですよね。
窓口での引き出し方は、次の3ステップと覚えておきましょう。
- 払戻請求書に必要事項(住所・氏名・引き出す金額など)を記入
- 口座開設時に登録した「届出印」を押す
- 通帳と一緒に窓口に出す
この流れさえ覚えておけば、あたふたと戸惑うことなくスマートに取引ができるでしょう。
窓口でお金を引き出すのも苦ではなくなりますよ。