落花生とピーナッツの違い。カロリーや栄養と食べ方やピーナッツバターの作り方、食べ過ぎるとどうなるか

落花生とピーナッツの違いは、「殻付き」か「殻なし」か。

カロリーは「素焼き100g:585kcal」、「生100g:295kcal」。

栄養は「素焼きの方が少し多い」らしい。

食べ方は「落花生:フライパンで素焼きにする・塩水でゆでる」、「ピーナッツ:そのまま食べる」と良いでしょう。

ピーナッツバターの作り方は「フライパンで軽く炒って粗熱を取り薄皮をむいたら、砂糖・サラダ油と一緒にフードプロセッサーに入れて好みの固さになるまで混ぜる」だけですよ。

食べ過ぎると、「体重増加・肌荒れ・消化不良」などが起きる可能性があります。

今回は、「落花生とピーナッツの違い。カロリーや栄養と食べ方やピーナッツバターの作り方、食べ過ぎるとどうなるか」をご紹介致します。

落花生とピーナッツの違い

落花生とピーナッツの違い

落花生とピーナッツは,食品としての違いはなく,同じものです。

同じ食品なので,もちろん栄養価の違いもありません。

しかし,落花生は日本語,ピーナッツは英語,という言語の違いや呼び方の違いがあります。

日本においては,食品の状態(植物か加工品かのようなこと)が呼び分けの基準になっているようです。

落花生の場合,植物の状態や殻付き・皮付きの状態,生の状態などの時に,そう呼ばれることが多いです。

落花生の生産地として有名な千葉県の特産品として紹介されるときも,「落花生」と呼ぶそうですよ。

一方,ピーナッツはかたい殻の中の実のことや,ピーナッツバターなどの加工した状態の場合に用いられることが多くあります。

また,落花生の呼び方は地域によって違いがあるようで,中国から伝来したことから,南京豆や唐人豆,異人豆と呼び方をされることもあるんだそうです。

地域色のある呼び方としては,長崎ではローハッセン,山口では俵豆,沖縄ではジーマーミーなどなど。

地域の文化がにじみ出る,個性豊かな呼ばれ方をしているところがおもしろいですね。

ちなみに,名前からナッツ類の一種と思われがちな落花生(ピーナッツ)ですが,マメ科の一年草なのでナッツ類ではないんです。

なんでピーナッツという名前かというと,「マメ科ではあるけれど,ナッツのような香ばしさがある」ことから,Pea(豆)+Nuts(ナッツ)となったと一説には言われているようです。

落花生の名前は,花が咲いたあとに,花の下から子房柄というものが地中に潜り,土の中で膨らんで落花生(ピーナッツ)になることからつけられたそうですよ。

まとめると,落花生とピーナッツは物質としては同じですが,言語や文化,食品の状態による呼び方に落花生とピーナッツの違いがある,ということです。

カロリーと栄養は?

カロリーと栄養は?

カロリーは「素焼き100g:585kcal」、「生100g:295kcal」。

意外とカロリーは高く,素煎りの方が生の状態よりカロリーがありますね。

含まれる栄養素は,若干素煎りの方が生の状態より多くなっているみたいです。

落花生(ピーナッツ)に含まれる主な栄養素はこちら。

  • たんぱく質
  • 不飽和脂肪酸
  • ビタミンE
  • ビタミンB3(ナイアシン)
  • ビタミンB1
  • ミネラル
  • リン(レシチン)
  • 食物繊維

これらがバランスよく含まれており,健康に良い食品といわれています。

以下,栄養素を簡単にご紹介。

たんぱく質

身体の組織をつくる素になる栄養素です。

脳内ホルモンの素となり,神経を落ち着かせる効果を期待できるトリプトファンや,免疫力向上や傷の修復を早める働きをしてくれるというアルギニンなどの様々なアミノ酸で構成されます。

不飽和脂肪酸

血中コレステロールを下げる働きがあり,生活習慣病の予防に効果が期待される栄養です。

特に,リノール酸という栄養素は,体内で作ることが出来ないので,積極的に摂取したい必須脂肪酸といわれています。

ビタミンE

老化や免疫力の低下の原因となる活性酸素の働きを抑えるため,動脈硬化や心筋梗塞などの病気の予防や老化防止,美肌効果,血行改善による冷え性の改善効果が期待できるでしょう。

ビタミンB3(ナイアシン)

肝臓の働きをアップさせるため,二日酔いの予防に効果がみられるそうです。

ビタミンB1

エネルギー代謝を上げて,身体のダメージ修復力を向上するため,疲労回復効果を期待できます。

ミネラル

身体の働きを維持・調整をする働きをする栄養素です。

水分を保持し,過剰な塩分を尿とともに排出する働きがあるカリウムや,生命維持に必要なマグネシウム,赤血球の素であるヘモグロビンの成分である鉄などです。

リン(レシチン)

内臓や各組織の機能を高めたり,記憶力や認知機能を向上させたり,脂溶性ビタミンの吸収を助けてコレステロールを溶けやすくしたりする効果を期待できます。

ちなみに,薄皮にも抗酸化作用のあるポリフェノールなどの栄養素が含まれてるんです。

薄皮をむかずに食べれば,その栄養も余すことなく摂取できるでしょう。

以上,落花生(ピーナッツ)を食べることで,アンチエイジング,二日酔い防止,生活習慣病予防,血行促進や貧血予防などの効果が期待できるようです。

しかし,食べ過ぎは要注意です(理由は後でお話しします)。

食べ方のご紹介

食べ方のご紹介

食べ方は「落花生:フライパンで素焼きにする・塩水でゆでる」、「ピーナッツ:そのまま食べる」と良いでしょう。

お店に並んでいる落花生のほとんどは,殻に入った状態で素焼きして販売されています。

きれいにむく方法は、殻のつなぎの部分を押し,割れ目を引きはがすようにするといいそう。

そのほか,「ハニーローストピーナッツ」や「バターピーナッツ」など,様々な味付けがなされているものもあり,楽しみ方もいろいろです。

普段の料理やおやつ,おつまみに落花生やピーナッツを使うこともできますよ。

例えば,「ピーナッツ衣の鶏のから揚げ」や「ピーナッツのスパイシー炒め」,「ピーナッツ味噌」などがあります。

詳しいレシピはこちらから。

ピーナッツ(落花生)レシピ10選

ちなみに,落花生やピーナッツの賞味期限についてですが,お店で売っている素煎りの落花生やピーナッツは,賞味期限が半年程度と長いものが多いです。

ですが,開封したら密閉できる袋や容器で,直射日光や高温多湿の場所を避けて保存し,早めに食べ切るようにしましょう。

生のものは短い期間でしか保存できないので,数日以内に食べるようにしてください。

落花生やピーナッツの食べ方をまとめると,次のような方法があります。

  • 殻や薄皮をむいて食べる
  • 加工された落花生(味付き落花生や落花糖など)を食べる
  • 生の落花生は乾煎りしたり,塩ゆでする
  • ハニーローストピーナッツやピーナッツバターなどのように調理して食べる
  • 普段の料理やスイーツをつくる際に落花生やピーナッツを使う

食べ方を工夫すると,飽きずに食べられていいですよ。

ピーナッツバターの作り方

ピーナッツバターの作り方

ピーナッツバターの作り方は「フライパンで軽く炒って粗熱を取り薄皮をむいたら、砂糖・サラダ油と一緒にフードプロセッサーに入れて好みの固さになるまで混ぜる」だけですよ。

材料は次の通り。

  • 素煎りのピーナッツ 200g
  • 砂糖        20g
  • サラダ油      大さじ1

簡単な手順はこちらです。

  1. ピーナッツの香りが立つまで,焦がさないようにフライパンで軽く炒る
  2. 粗熱を取って薄皮をむく
  3. フードプロセッサーに薄皮をむいたピーナッツ・砂糖・サラダ油を入れて,好みの固さになるまで混ぜる(はちみつを加えたり,砂糖を足したりして甘さを調節してください)

詳しいレシピはこちらのリンクからどうぞ。

簡単!絶品!手作りバターピーナッツ

こちらのレシピもおすすめなので,ぜひ参考にしてみてください。

鈴市商店 ピーナッツバターの作り方(無糖、有糖、クランチ、薄皮入り)

食べ過ぎると?

食べ過ぎると?

食べ過ぎると、「体重増加・肌荒れ・消化不良」などが起きる可能性があります。

その理由は,落花生(ピーナッツ)は脂質が多くてカロリーが高いことと,食物繊維が豊富なことです。

良質な脂質を含むといわれる落花生(ピーナッツ)ですが,食べ過ぎると過剰な脂質やカロリーの摂取につながって,体重の増加や肌荒れになってしまう可能性があります。

また,脂質や食物繊維の豊富なために,消化吸収に時間がかかり,消化器官に負担がかかってしまい,結果おなかのトラブルを起こしてしまうことがあります。

一日に食べる量の目安として,素煎りのものは20~30粒(30g),生のものは12粒程度(60g)。

食べ過ぎは毒ですが,適量を食べる分には生活習慣病の予防やアンチエイジングなどの効果が期待できるので,目安を参考に食べるようにしましょう。