木綿豆腐と絹ごし豆腐を比べると、木綿豆腐の方が固く、絹ごし豆腐の方が柔らかいです。
木綿豆腐はタンパク質、脂質、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、食物繊維などが多く含まれ、植物性タンパク質やカルシウムなど大豆本来の栄養素を多く摂りたい場合は、木綿豆腐を選ぶと良いでしょう。
一方、水分を抜かない絹ごし豆腐は水溶性の栄養成分であるカリウム、ビタミンB群などが水分と一緒に残り、木綿豆腐よりも多く含まれます。
一般的に固い物から、木綿豆腐、絹ごし豆腐、充填豆腐、寄席豆腐の順番になりますが、一部例外として、【六浄豆腐】という、カンナやナタで削るくらい固い豆腐も存在します。
麻婆豆腐に使う場合は、ツルっとした滑らかな食べ応えの絹ごし豆腐がオススメですが、【辛さ】を意識した本格的な麻婆豆腐がお好みの方は木綿を使うと美味しく頂けると思います。
それぞれ後ほど詳しくご説明いたします。
木綿と絹、どっちがかたい?
木綿豆腐と絹ごし豆腐だと、【固さ】に関しては、木綿豆腐でしょう。
同じ豆腐でも製造方法に違いがあり、豆乳にニガリを加え、固めたものを絹ごし豆腐と言い、そこからさらに圧力を加え、水分を抜いたものが木綿豆腐になります。
水分がしっかり含まれている分、絹ごし豆腐の一番の特徴は滑らかな口当たりではないでしょうか。
木綿豆腐はしっかり水分を抜いている分、濃厚な味わいが魅力になります。
栄養の違いを比較
木綿豆腐も絹ごし豆腐も、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、食物繊維が含まれ、水分を抜いていない絹ごし豆腐に関しては、水溶性のカリウム、ビタミンBも含まれております。
木綿豆腐の栄養素(100gあたり)
- 72キロカロリー
- タンパク質6.6g
- 炭水化物1.6g
- 脂質4.2g
先にも紹介した通り、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、食物繊維などが多く含まれているので、とても身体に良い食品だと言えますね。
僕自身豆腐は身体造り(減量期)の時にも良く使うくらいとっても健康的な食品です。
絹ごし豆腐の栄養素(100gあたり)
- 56キロカロリー
- タンパク質4.9g
- 炭水化物2g
- 脂質3g
水分を抜かないため、水溶性の栄養成分であるカリウム、ビタミンB群などが木綿豆腐よりも多く、栄養素も若干少なくなりますが、カロリーも抑え気味になります。
僕は週に一回、息抜きでお酒を嗜むときは木綿豆腐より絹ごし豆腐です。
生姜とネギを上にまぶしてお醤油を少し垂らすでけで食べた罪悪感の少ないヘルシーおつまみの完成ですね。
豆腐の固さ順のご紹介
固さ順に並べると、木綿、絹ごし、充填、寄席になります。
木綿豆腐
圧力をかけてしっかり水分を抜くので、一番質量感があり、濃厚な味わい。
4つの中で唯一焼いても美味しい豆腐なのではないでしょうか。
絹ごし豆腐
豆乳にニガリを加え、固めたもの。
一般的に【豆腐】と言えば絹ごし豆腐ではないでしょうか。
お味噌汁によく使われているのも勿論の事、そのまま醤油と薬味で」頂いたり、生ハムとブラックペッパー、オリーブオイルを少量垂らしてお召し上がり頂くお洒落な方法も存在します。
充填豆腐
絹ごし豆腐との違いは、固めてから切り分けるのではなく、固める前に専用の容器に振り分け、加熱し、固めるといったところです。
食感や栄養など、絹ごし豆腐とそんなに変わりませんが、固める前に容器に移してから加熱するため、容器の中に水分がないのが特徴なのと、密閉性が高いため、日持ちが良くなります。
スーパーで各容器に入って三つほど繋がった小さい豆腐を見たことはありませんか?
あれが充填豆腐ですよ。
寄席豆腐
別名おぼろ豆腐とも言い、とても滑らかな口当たりが特徴です。
固まり始めたところをすくい上げた物が寄席豆腐なので、とろけるような口当たりと、豆乳の濃厚な味わいがお楽しみ頂けます。
固い豆腐の名前は?
硬い豆腐の代名詞と言えば【六浄豆腐】ではないでしょうか。
豆腐なのにかたい?
硬いと言っても豆腐でしょ?
なんて思われる方も多いと思いますが、その硬さときたらカンナやナタで削らなければいけないほどの硬さです。
どのような豆腐かと言うと、出来上がった豆腐に塩をまぶし、しっかり水分が抜けきるまで天日干しされた堅豆腐です。
間違ってもそのまま美味しく頂こうとはしませんようお願いいたします。(本当に)
麻婆豆腐にはどっちがいい?
一般的に麻婆豆腐に使われる豆腐と言えば絹ごし豆腐です。
滑らかな舌触りと、香辛料の効いた餡が絶妙に絡み合い、ご飯がどんどん進む、日本でもかなり人気の中華料理の一つですね。
しかしながら木綿豆腐も一部使われる事もあるよで、それはどんな時かと言うと、【辛さ】を意識した本格的な麻婆豆腐を作る時になります。
木綿豆腐は製造工程である程度しっかり水分を抜いているため、味が染み込みやすく、食べ応えもあり、餡の濃厚な味わいをさらに深くする旨みが特徴的です。
麻婆豆腐に関しては、調べているうちに僕も大変に興味をそそられたので、調理する条件は一緒で、絹ごし豆腐と木綿豆腐を使った麻婆豆腐を実際に作ってみました。
勿論好みの差はあるにせよ、僕個人は圧倒的に木綿豆腐を使った麻婆豆腐が美味しかったと思います。
水分が抜けているおかげか、食べ応えもあり、味の染み込み方が絹ごし豆腐に比べて抜群に良く、大変オススメできる出来上がりになっていました。
是非是非お試しください。