手持ち花火の種類は「約6種類」で、「すすき花火」や「線香花火」、「スパーク」などがあります。
すすき花火とは、火薬が紙で包まれている先端部分に火をつけると「すすきのように火花が勢いよく出る花火」のこと。
ロケット花火は紙筒に火薬を詰めて、「竹ひごなどの尾がついている花火」です。
スパークは、「竹ひごや針金に直接火薬が塗られている花火」。
「火花を散らすように派手に燃える花火」で,火花の吹き出し方にバリエーションがあります。
線香花火の燃え方の名前は「蕾」・「牡丹」・「松葉」・「柳」・「散り菊」の5段階。
意味は、「人の一生」だそうですよ。
今回は、「手持ち花火の種類と名前まとめ。すすき花火・ロケット花火やスパーク、線香花火の燃え方の名前や意味とは」をご紹介いたします。
手持ち花火の種類と名前

手持ち花火の種類は「約6種類」。
名前はこちら。
- ススキ花火
- スパーク花火
- 線香花火
- 変色花火
- 手筒花火
- 絵型花火
お店で売っている手持ち花火のセットの中にも見ることが出来るでしょう。
手で持たずに楽しむことが出来る花火はこちら。
- ネズミ花火(花車とも言います)
- 吹き出し花火
- 蛇花火(蛇玉とも言います)
- ロケット花火
これらは地面に置いて,動きや打ち上がる様子などを楽しむものです。
このように様々な種類の玩具花火があります。
今回は、「すすき花火」・「ロケット花火」・「スパーク」を詳しく見てみましょう。
すすき花火・ロケット花火・スパーク

すすき花火は「すすきのように火花が出る」・ロケット花火は「ロケットのように紙筒から真上に上がる」・スパークは「火花を散らすように派手に燃える」花火です。
すすき花火
すすき花火とは、火薬が紙で包まれている先端部分に火をつけると「すすきのように火花が勢いよく出る花火」のこと。
色の変化を楽しめるものもあるようです。
火花が吹き出すため,「風上から風下に向かって花火を持つ」と,煙や火花が自分の方に来るのを防ぐことが出来ます。
ロケット花火
ロケット花火は紙筒に火薬を詰めて、「竹ひごなどの尾がついている花火」です。
安定した容器(細口の瓶など)に立てて真上を向け,導火線に火をつけたら,すぐに5m以上離れて打ち上がるのを楽しみます。
タイプは3種類。
- 音ロケット(音もなく上がって上空で破裂する)
- 笛ロケット(ピィーと音を出して上がる)
- 笛音ロケット(音を出しつつ上がり,上空で破裂する)
また、土台のついているロケット花火もあるそうですよ。
ロケットのように真っ直ぐ上がる秘密は,本体の下部(細長い竹ひごなど)にあります。
ロケット花火に着火して本体が吹き出す推進力を,竹ひごなどが一定方向に制御してくれるため,真っ直ぐに飛んでいきます。
使用する際の注意点は,電線や家などのない「開けた広い場所」で打ち上げること。
また,人に当たる恐れが在るので,「人に向けるのは絶対NG」。
ちなみに,ロケット花火は果樹園などのカラス退治やアユ放流直後の鳥脅し,山猿のいたずら防止などの「鳥獣駆除」にも使用されることがあるそうです。
おもちゃ花火として遊ぶだけでなく,生活の中で利用されている花火もあるようですね。
スパーク
スパークは、「竹ひごや針金に直接火薬が塗られている花火」。
「火花を散らすように派手に燃える花火」で,火花の吹き出し方にバリエーションがあります。
着火前はすすき花火と似ていますが,竹ひごや針金に直接火薬が塗られていて,むき出しになっています。
小さいスパーク花火は、誕生日ケーキに刺して、派手に火花を上げている光景を見ることがあるでしょう。
このように、派手な火花を上げることから,演出として使われることも。
ここで注意点です。
まず,同時に火をつけると大きな炎になって危険なので,一本ずつ遊ぶようにしてください。
また,火が途中で消えても,勢いよく火花が吹き出すことがありますので,のぞきこまないように気を付けましょう。
線香花火の燃え方の名前

線香花火の燃え方の名前は「蕾」・「牡丹」・「松葉」・「柳」・「散り菊」の5段階。
徐々に火花の量が増えていき,だんだん火花の量が減り,そして最後に火の玉ができて,落ちてしまいます。
この儚く美しい一連が,「人の一生」を表しているといわれています。
蕾
最初の点火から,徐々に火の玉が大きくなっていくまでを,花を開かせる前までの状態の「蕾」に見立ててこのように呼ぶそうです。
牡丹
蕾から,次第にパチパチと力強く火花がはじけ始める段階です。
松葉
「牡丹」の状態から勢いを増して,激しく四方八方に広がる火花のはじける様子を見ることが出来ます。
火花のはじける様子が「松の葉」のように見えるため、このように名づけられているようです。
柳
「松葉」から火花の勢いが落ち,音も小さくなる段階。
柳の木のように,火花がしなだれて,細く長くなります。
散り菊
「柳」からさらに勢いがなくなり,菊が散るように火花が一本ずつ落ちていく。
火の玉が少しずつ色を変え,光が失われていき,やがて落ちる状態です。
ここで,線香花火をより長く楽しむ方法をご紹介します。
それは,線香花火を垂直に立てて持つのではなく,先端を45°ほど傾けて火をつけること。
なぜなら,火の玉の接地面積が,垂直よりも斜めにした方が大きくなり,火の玉が落ちにくくなるためです。
また,あまり長く火に当てないことや火をつける前に火薬の上の方を少しねじってこよりを強化しておくことで,火の玉を落ちにくくするという方法もあるようです。
ちなみに,東日本では和紙で作られていて「長手」と呼ばれるものと,西日本では持ち手がわらか竹ひごで作られていて「すぼ手」と呼ばれるもの,大きく分けてこの2種類が多く出回っているそうです。
東日本は紙すきが盛んであったこと,西日本は米の生産が盛んでわらが豊富であったことから,それらを使って花火をつくったと言われています。
また、国産の線香花火は,実は1998年に一度絶滅したことがあるんです。
一度絶滅した純国産の線香花火は,「山縣商店」さんという,1914年から続く老舗の玩具問屋さんによって復活しました。
日本で初めて花火を鑑賞したのは徳川家康だそうで,それ以来国内での生産が行われ、江戸文化の象徴になっていきます。
同時期に、東西の異なる形の線香花火が誕生し,もともと戦国大名が強くて火薬をたくさん持っていた地域(三河,福岡,信州)では,花火や線香花火の生産が活発になりました。
しかし,江戸時代より約400年の間脈々と受け継がれてきていた線香花火は1998年に一度絶滅。
中国産の安い線香花火が日本に入ってきて、国産線香花火のお店は廃業に追い込まれてしまったからです。
そんな折に,江戸文化に対する熱意を持ち,様々な方々と共に伝統的な作り方の復活に尽力した「山縣商店」さんにより,2000年に「大江戸牡丹」という国産線香花火が復活しました。
現在でも国産の線香花火はとても貴重なんだそうです。
山縣商店さんについて、もっと知りたい方はこちらをご参照ください。
花火をする時間・場所・必要な持ち物

花火をする時間は「18:00〜20:00」くらい。
場所は「ベランダ」や「公園」、「河原」で。
必要な持ち物は、「バケツ」や「ゴミ袋」、「ライター」、「懐中電灯」など。
時間
18:00〜20:00くらいが良いでしょう。
時間が遅すぎると「花火の音」や「話し声」が、近所迷惑になってしまうからです。
あまり明るいと花火の光が楽しめないので、18:00〜20:00を目安に楽しんでくださいね。
場所
場所はベランダや公園、河原です。
なるべく広いところが良いですが、ベランダは特におすすめ。
近所の方が花火の音や匂いを気にしないよう、上記の時間帯や配慮を。
公園や河原などの広い場所は、「花火禁止区域」の可能性があります。
「広ければどこでも花火OKということではない」ので、ホームページなどで確認してくださいね。
必要な持ち物
- 花火
- 水の入ったバケツ
- ゴミ袋
- ろうそく、線香、ライター
- 懐中電灯
上記があれば、おそらく大丈夫です。
夏に花火を行う方が多いと思うので、「虫除けスプレー」があると良いかもしれませんね。
アウトドア用の椅子もあると便利ですよ。
注意点

手持ち花火をするときの注意点がこちら。
- 「水を張ったバケツ」と「ごみ袋」を用意してから花火で遊ぶ
- 人や物に向けない
- 「柄の部分が折れているもの」や「火薬の包まれた部分がおり曲がっているもの」は遊ばない
- 花火は「一本ずつ」,ろうそくか線香を使って火をつける
- 着火したらできるだけ身体から離して花火を持つ
- 遊び終えたら「バケツに入れて火を消す」
花火の遊び方を間違えると,思わぬ事故につながりかねません。
以下のリンクから,花火の事故の事例を知ることが出来ます。
せっかくの夏の楽しいひと時を苦い思い出にしないために,花火で遊ぶ際は「使用上の注意を守って」遊ぶようにしましょう。