ご祝儀袋の使い方まとめ。数え方とお金の入れ方や漢字で金額・中袋・連名の書き方、祝儀袋・水引の種類と印刷方法

ご祝儀袋の使い方まとめ。数え方とお金の入れ方や漢字で金額・中袋・連名の書き方、祝儀袋・水引の種類と印刷方法

ご祝儀袋の使い方は「金額を記入してお金を入れる」、祝い事に使う袋です。

数え方は「金銭が入っていない:」、「金銭は入っているけど封をされていない:」、「金銭を入れて封をしている:」そして、「1枚の紙で作られた袋:包み」。

お金の入れ方は、「お札の表を袋の表側に向けて中袋や中包みに入れ、上包みで包む」こと。

漢字で金額を書く時は「金の文字と金額」を少し離して、「金 三万円」と書きます。

中袋の書き方は「表:金額」、「裏:贈り主の名前や住所」を書く。

連名の書き方は、「宛名あり:格上・年長の順に名前を左から右に並べて書く」、「宛名なし:右から左に並べて書く」。

ご祝儀袋・水引の種類は「結びきり・あわじ結び・花結び」など、紐の形や色・結び方の違う袋があります。

また、ご祝儀袋に表書きなどを印刷する方法は、「宛名印刷ソフトやフリーソフトを利用する」または、「ワードやエクセルなどの無料テンプレートを利用する」のがおすすめ。

今回は、「ご祝儀袋の使い方まとめ。数え方とお金の入れ方や漢字で金額・中袋・連名の書き方、祝儀袋・水引の種類と印刷方法」をご紹介いたします。

目次

ご祝儀袋の数え方

ご祝儀袋の数え方

ご祝儀袋の数え方は「袋」・「枚」・「封」・「包み」の4種類です。

  • 袋:金銭が入っていない
  • 枚:金銭は入っているけど封をされていない
  • 封:金銭を入れて封をしている
  • 包み:1枚の紙で作られた袋

基本的に、ご祝儀袋をもらう時や渡すときは「封」の状態がほとんどなので、これだけでも覚えておくといいですね。

ちなみに、寄付金や賞金などではっきりとした金額を示さない時に「金一封」とよく聞きますが、それは「封」の数え方からきています。

一方で「多当タイプ」は、着物を収納する「たとう紙」から来ていると言われていて、金銭を包む時の折り方を「たとう折り」、「たとう包み」と言ったりするそうです。

このように、ご祝儀袋の状態によって「袋」「枚」「封」「包み」と数え方が変わります。

お金の包み方

お金の包み方

お金の包み方は、「お札の表を袋の表側に向けて中袋や中包みに入れ、上包みで包む」。

上包みとは、ご祝儀袋の一番外側を包むもの、中袋は封筒、中包みは半紙サイズの紙を折ってお金を包むものです。

中袋や中包みがついていないご祝儀袋の場合は、白地の和紙を半紙サイズ(縦35cm×横25cm)に切って包みましょう。

和紙がない時は、同じくらいの大きさ(B4)のコピー用紙を使っても大丈夫です。

お金は新札を用意しましょう。

銀行や郵便局で平日のみ両替できます。

包み方の手順

1.お札の表裏・向きをそろえ、金額の大きなお札が一番表にくるように並べる

お札は、人物の肖像画が印刷されている方が表です。

1万円札2枚などの偶数は枚数が「割り切れる」ということから縁起が悪いとされています。

2万円入れたい場合は1万円札1枚と5千円札2枚の合計3枚にするなど工夫をしましょう。

2.中袋・中包みにお金を入れる

中袋・中包みの表側にお札の表を向け人物の肖像画が上にくるように入れましょう。

和紙やコピー用紙を使って包む場合は、折り方が紹介されているページがいくつかあるので参考にしてみてください。

また、水引が印刷されているご祝儀袋の場合は、中袋・中包みと同様に表裏・向きをそろえて、そのままお金を入れるだけで大丈夫です。

3.上包みで包む

上包みの内側を表にして置き、その上に中袋・中包みの表側を上にして真ん中あたりにのせます。

左側の上包みを折って、右側も折り重ねます。

裏返して上側と下側を折り完成です。

注意してほしいのは、必ず下側が上に重なるように折ることです。

上が下に重なるとお悔やみ事の意味になってしまうので気をつけましょう。

以上がお金の包み方です。

お金の表裏や向き、包み方ひとつで、お祝い事なのかお悔やみ事なのか変わってくるので注意して包みましょう。

漢字で金額・中袋・連盟の書き方

漢字で金額・中袋・連盟の書き方

漢字で金額を書く時は「金の文字と金額」を少し離して、「金 三万円」。

中袋の書き方は「表:金額」、「裏:贈り主の名前や住所」を書く。

連名の書き方は、「宛名あり:格上・年長の順に名前を左から右に並べて書く」、「宛名なし:右から左に並べて書く」。

全て黒の毛筆や筆ペンを使うのがマナーです。

金額

金額は基本的に中袋や中包みの表面中央に書きます。

基本的には旧字体で最後に也をつけて書くのがマナーですが、略式で也を省いて書いても大丈夫です。

  • 略式:金 三万円
  • 旧字体:金 参萬円/金 参萬圓

ちなみに、八万円は旧字体だと「捌=別れる」という文字が入っているため略式の「八万円」が好まれます。

中袋

中袋の表面には、先程のように中央に金額を記入し、裏面には左下に住所、贈り主を記入します。

裏面で郵便番号や電話番号、マンションなどの数字を書く時は、漢数字、算用数字どちらで書いても大丈夫です。

裏面の内容を漢数字で書く場合は、金額と違って旧字体で書く必要はありません。

ゼロを書く時は「0」ではなく「〇」と書いたり、郵便番号などのハイフンは漢数字の「一」と混同しないように縦ハイフン「|」を使ったりすると読みやすくなります。

連盟

連盟は、複数人で一緒にご祝儀を贈る場合の書き方です。

宛名ありとなしの時で書く順番が変わり、主にご祝儀袋の表面、上包みに書きます。

宛名ありの時は左上に宛名を書きます。

宛名に近い方が格上・年長となるので、ご祝儀袋の左下に格上・年長順に左から右に名前を並べて書きます。

宛名なしの時は左下に格上・年長順に右から左に並べて書きます。

4人以上の連盟で贈る場合は、代表者の氏名を中央に書き、左側に少し小さめに「外一同」と書きましょう。

贈り主全員の名前を伝えたい場合は、奉書紙か和紙の中央に「寿」と書き、その下に全員の名前を格上・年長の順に右から左に書いてご祝儀袋の中に入れます。

会社名入り連盟で贈る場合は、中央に代表者の名前を書き左側に少し小さめに「外一同」と書くまでは4人以上の連盟と同じです。

後は代表者の右側に少し小さめに会社名を書きましょう。

夫婦で贈る場合もこの書き方を応用させて書いたり、代表者の横に姓を省いて名のみを記入して書いたりするのも大丈夫です。

このように、ご祝儀袋の書き方は筆ペンを使って順番や書く場所に気をつけて書いていきましょう。

祝儀袋・水引の種類

祝儀袋・水引の種類

ご祝儀袋・水引の種類は「結びきり・あわじ結び・花結び」など、紐の形や色・結び方の違う袋があります。

種類によって使う場面が違うので、場面に合ったご祝儀袋を選んでくださいね。

一般的に金額が多ければ多いほど華やかな装飾のものに、少ない場合はシンプルなものにします。

また、ご祝儀袋には、熨斗(のし)と呼ばれる袋の右上に色紙で折られた飾りがあります。

これは「のしあわび」の略称で、昔、神様へのお供えや長寿のお祝いに、当時貴重とされていたあわびを熨して乾燥させ、和紙に包み、贈答品に添えていたという慣習から来ているそうです。

ご祝儀袋の装飾について紹介したので、次は水引について詳しく説明していきますね。

まず、水引とはご祝儀袋に付いている飾り紐のことです。

水引の色や本数、結び方によって意味が変わるので、シーンごとに合ったものを選ぶ必要があります。

水引の色・・・濃い色が右、薄い色が左にくるように結ぶ。

  • 「赤白」「金銀」「赤金」:慶事
  • 「白黒」「黄白」「青白」「銀」「黒」:弔事

水引の本数・・・5本以上は豪華、それ以下はお祝いや粗品で使用。

  • 「1本」「3本」「5本」「7本」「9本」:慶事
  • 「2本」「4本」「6本」:弔事
  • 「10本」:結婚式に関わる祝いごと

水引の結び方

  • 「結び切り」:婚礼、傷病お見舞い、全快祝い、災害見舞い…
  • 「あわじ結び」:結婚式、お祝い事、不祝儀(黒・白)…
  • 「蝶結び(花結び)」:婚礼以外のお祝い事、出産、七五三、卒入学、お礼、記念行事…

水引だけでこんなに種類があるので、しっかり確認して贈るようにしたいですね。

また、袋の色やデザインを友人や渡す相手のイメージに合わせて選ぶと、より喜ばれます。

このように、ご祝儀袋・水引の種類によって、使える用途が変わるので、贈る相手のことを考えながら、場面に合ったものを選びましょう。

ご祝儀袋印刷方法

ご祝儀袋印刷方法

また、ご祝儀袋に表書きなどを印刷する方法は、「宛名印刷ソフトやフリーソフトを利用する」または、「ワードやエクセルなどの無料テンプレートを利用する」のがおすすめ。

どちらの方法でも、フォーマットに文字を入力するだけで印刷できるので便利ですよ。

ご祝儀袋印刷方法で気をつけてほしいことは、家庭用プリンターが手持ちの袋のサイズや厚みに対応しているか確認することです。

場合によっては、印刷中に袋がプリンターに詰まってしまったり、印刷のズレが起こったりと大変なので事前に確かめましょう。

それでは、手順を紹介します。

  1. フォーマットに文字を入力
  2. プリンターの用紙の種類を選択し用紙サイズを設定
  3. ご祝儀袋をプリンターにセットし印刷

以上の手順で印刷完了です。

簡単な操作ですが、プリンターの用紙サイズの設定やご祝儀袋のセットの時の表裏、縦横などの確認を間違えてしまうと失敗します。

事前に、プリンターと袋の相性を確認してあげれば問題ないので、ぜひやってみてください。

ご祝儀袋の使い方まとめ、いかがでしたでしょうか。

意外と細かい決まりがあって、初めは難しく感じるかもしれませんが、確認しながら贈る相手のことを想えるのは良い時間ですよね。

ご参考にしてみてください。

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